鉄道と旅 1970s
再び大糸線 −日本半周撮り鉄の旅の終わり/1970年3月29日 [大糸線]
 奥羽本線津軽湯の沢からどうやって糸魚川まで来たか,記録が残されていません.きっとまっすぐ帰るより,もう一度大糸線に寄ってみたかったのでしょうね.自分のことなのに他人ごとのようですが,もう記憶はありません.写真も,小滝駅で171列車と172列車をねらい打ちで撮っているだけです.

▲171列車,C56 94.小滝駅付近.黒部川電力姫川第六発電所が見える.171列車が鉄橋にさしかかる.
▲171列車,C56 94.小滝駅付近.
 黒部川電力の姫川第六発電所は,姫川の上流から取水してこの鉄橋の場所へ水を落として発電する水力発電所です.この鉄橋を渡っているC56 94牽引の171列車.往きにここに寄ったときは,この171列車だけを撮って移動しましたが,この場所で上り坂になる172列車まで待ち,それも撮影しています.

▲172列車,C56 94.小滝駅付近.
▲172列車,C56 94.小滝駅付近.
◆◆◆終わりに

 これで,日本半周撮り鉄の旅は終わりました.どうやって自宅までたどり着いたかも記録はありません.(多分)疲れ切って帰宅したに違いありません.時期的には,この後で,すでに紹介した播但線などへ通って,SLを観察し続けたことになります.1971年2月の播但線C57三重連を撮影したころから,ファンの過熱ぶりに反比例するように熱が冷め始め,一方で私も受験生の仲間入り,撮影旅行から離れてしまいました.大学はSLのいないところへ進学しましたし,学生生活に追われているうちにSLはいなくなってしまいました.

 思い起こしてみれば,やはり四国のSL撮影旅行が一番思い出に残っていますし,気持ちも充実していました.また記録としての価値も他よりは高いものでしょうね.使っていたカメラは自分のものだけでなく,友人に借りても撮影していました.心優しい友人がいたからこそこれだけの記録がとれたのは間違いないことです.この場を借りて感謝したいと思います.

 これで,私の所蔵するSLの写真はほぼ出し尽くしました.記録をいつの日か整理したいという願いを何とか実現し,さらに,このミラーサイトでそれはほぼ達成できました.あと,各地で時々見かけたSL写真がぱらぱらと残っていますので,それを時間があるときに拾い出してまとめたいと考えています.

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